
2025年第2四半期は経済の不透明感が強まった局面だったが、金融取引プラットフォームを運営するフィンテック企業にとっては総じて好調な四半期となった。世界の株式市場が4月上旬に劇的に下落した後、その後の数カ月で力強く反発したことで、取引活動が活発化した。こうしたダイナミックな市場環境の恩恵を明確に受けた企業の一つが、4月にSPAC取引を通じて上場したデジタル投資プラットフォーム、Webullだ。同社は第2四半期に大幅な増収を実現しただけでなく、顧客資産も大きく増加させた。
力強いトップライン成長
2025年第2四半期1、Webullの総売上高は1億3,150万ドルとなり、前年比46%増(第1四半期の32%増から加速)を記録した。内訳を見ると、取引関連収益が前年比63%増、金利関連収益が同14%増となった。
四半期末時点の顧客資産は159億ドルで、前年比64%増加した。入金済み口座数は473万口座に増加し、前年比9%増となった。
収益性の面では、第2四半期の調整後営業利益は2,320万ドルとなり、前年同期の調整後40万ドルの損失から黒字転換した。調整後純利益は1,540万ドルで、2024年第2四半期の150万ドルの損失から改善した。
「個人投資家によるセルフディレクテッド取引を取り巻く環境は、新型コロナウイルスのパンデミック以来最も良好だった」と、Webullのグループ社長兼米国CEOのAnthony Denier氏はコメントした。CFOのH.C. Wang氏も「当社は、高機能なオールインワン取引プラットフォームに対する個人投資家の需要拡大から最大の恩恵を受けている」と付け加えた。

第2四半期の主なハイライト
第2四半期中、Webullがサービス拡大に非常に積極的だった点は注目に値する。5月には、ブラジルとメキシコのプラットフォームを統合した「Latin America Webull App」を立ち上げた。続く6月には、ブラジルで暗号資産取引を開始した。同じく6月には、CFTC(米商品先物取引委員会)の規制を受ける予測市場取引所として初のKalshiとのパートナーシップを拡大し、予測市場サービスに暗号資産の時間契約取引とFRB(米連邦準備制度)イベント取引を追加した。
第2四半期末以降、同社は米国顧客向けに暗号資産取引を再開したことを発表している。これにより、米国、ブラジル、オーストラリアのユーザーは、株式、オプション、先物、予測市場に加え、暗号資産についてもWebullアプリを通じてシームレスに取引できるようになった。
注目すべき成長株
今後についてWebullは、成長のための投資を継続し、世界各国のより多くの投資家により多くの商品を提供していく方針だ。現在、複数の他市場でデジタル資産関連のライセンス取得も積極的に検討している。
時価総額が依然として74億ドルにとどまっていることを踏まえると、Webullは注目に値する銘柄と言えるだろう。現在の株価は実績PSR(株価売上高倍率)で19倍と、競合のRobinhood Marketsの33倍と比べて低い水準で取引されている。
脚注:
1 Webull Reports Second Quarter 2025 Financial Results、2025年8月28日時点