UnitedHealth(UNH)はこの1年間で複数回の利益警告を発表してきた。これらの利益警告やその他の問題により、同社の株価は大幅に下落している。しかし、同社はここ数ヶ月、業績の立て直しに力を注いできた。そして10月28日に発表された第3四半期決算1では、その進展が見られた。以下、第3四半期決算のハイライトを見ていく。
堅調な第3四半期決算
UnitedHealthの第3四半期決算は市場予想を上回った。同四半期の売上高は1,132億ドルで前年同期比12%増となり、コンセンサス予想の1,131.6億ドル2を上回った。一方、調整後EPSは2.92ドルとなり、予想の2.79ドル3を上回った。営業キャッシュフローは59億ドルで、純利益の2.3倍だった。
決算内容をさらに詳しく見ると、UnitedHealthcare部門の売上高は前年同期比16%増の871億ドルとなり、「Medicare & Retirement」と「Community & State」の伸びが牽引した。Optum部門については、UnitedHealthの薬剤給付管理(PBM)事業であるOptum Rxの好調な伸びに支えられ、売上高は前年同期比8%増の692億ドルとなった。同四半期のメディカルロスレシオ(保険料収入に占める医療費支出の割合)は89.9%となり、アナリスト予想とほぼ一致した。ただし、医療保険会社が通常目標とする水準はおよそ80%である。
ガイダンスをわずかに引き上げ
ガイダンスについて、UnitedHealthは2025年の調整後純利益を一株当たり少なくとも16.25ドルと見込むとした。従来のガイダンスは16.00ドルだった。2026年のガイダンスについては、2006年から2017年まで同社を率い、今年5月に復帰したスティーブン・ヘムズリーCEOが、1月に見通しを提示すると述べた。同氏は、同社が「2026年以降の持続的かつ加速する成長」に向けて態勢を整えていると指摘した。

ウォール街の見方
今回の決算についてオッペンハイマーのアナリスト、マイケル・ワイダーホーン氏は、UnitedHealthが新経営陣の下で事業立て直しのプロセスに着手しており、第3四半期の結果は順調に進んでいることを示していると述べた。他の証券会社のアナリストからも同様の見方が示されており、決算結果が業績回復の進展を示しているとの指摘があった。

UNH株の見通し
しかし、UNH株の今後の方向性については、アナリストの見方4が分かれているようだ。ドイツ銀行やTD Cowenなど一部の証券会社は、最近の株価上昇を経て、同社株はすでに適正水準まで買われていると見ている一方、Piper SandlerやRBC Capitalなどは400ドルを超える目標株価を設定している。
脚注:
1 UnitedHealth Group, UnitedHealth Group Reports Third Quarter 2025 Results and Raises Full Year 2025 Earnings Outlook, 2025年10月28日時点
2 Proactive, UnitedHealth raises full-year guidance as Q3 earnings beat estimates, 2025年10月28日時点
3 Reuters, UnitedHealth raises 2025 profit forecast, expects 2026 pressure on Medicaid business, 2025年10月28日時点
4 Tipranks, UnitedHealth (UNH) Stock Forecast & Price Target, 2025年10月28日時点