サイバーセキュリティは、今日のテクノロジー分野において無視できない領域となっている。サイバー脅威がますます高度化する中、高度な脅威検知・防御ソリューションは、あらゆる規模の組織にとって不可欠な存在になっている。この分野で存在感を高めている銘柄の一つがPalo Alto Networksだ。同社は業界最大手の一角であり、現在AI時代における成功に向けた布石を着実に打っている。
次世代セキュリティが牽引する長期的成長
Palo Altoは最近、2026会計年度第1四半期の決算1を発表し、現在同社が健全なペースで成長を続けていることが示された。当四半期の売上高は前年同期比16%増の25億ドルとなり、non-GAAPベースの純利益は同21%増の6億6,200万ドルとなった。重要な点として、「プラットフォーム化」モデルを通じて顧客に包括的なサイバーセキュリティ保護を提供する同社の「次世代セキュリティ」セグメントが引き続き力強い成長を見せた。同セグメントの年換算経常収益(ARR)は59億ドルとなり、前年同期比29%増となった。
今後についても、Palo Alto Networksは次世代セキュリティセグメントが同社の成長を牽引し続けると見込んでいる。今会計年度については、ARR70億〜71億ドル(前年同期比26〜27%増)を目標としている。さらに先を見ると、2030年までに次世代セキュリティのARR150億ドルを目指しており、これは今後4年間でARRを2倍以上に伸ばす計画を意味する。
AI時代に向けたM&A戦略
Palo Alto Networksはこれまで、M&Aに積極的に取り組んできた企業だ。最近では、AI時代における優位性を獲得するため、戦略的な買収を進めている。例えば7月には、CyberArkを250億ドルで買収すると発表した2。同社は特権アクセス管理(PAM)とマシンアイデンティティの両分野で主要プレーヤーであり、AIエージェント向けのセキュリティ権限を管理するツールを保有している。
第1四半期決算で発表された同社の最新の買収案件がChronosphereだ3。これはAIデータセンター時代に対応した次世代オブザーバビリティ・プラットフォームで、現在ARRは3桁台の成長を遂げている。経営陣は、この買収によって、最新のアプリケーションやAIワークロードが統合されたデータ基盤とセキュリティ基盤を必要とする世界において、企業を支援する能力が強化されると考えている。買収額は約34億ドルとなる見込みだ。

ウォール街はPANW株に強気
これらを総合すると、Palo Alto Networksの先行きは明るいと言えるだろう。プラットフォーム化モデルが勢いを増し、戦略的な買収も控える中、同社はサイバーセキュリティ分野におけるリーダーとしての地位を一段と固める体制が整いつつある。
注目すべき点として、第1四半期決算の発表以降、多くのウォール街の証券会社がこのサイバーセキュリティ銘柄の目標株価4を維持している。現在、PANWの目標株価平均は225ドルとなっているが、250ドル以上の目標株価を示す証券会社も複数存在する。
脚注:
1 Palo Alto Networks、Palo Alto Networks Reports Fiscal First Quarter 2026 Financial Results、2025年11月19日時点
2 Palo Alto Networks、Palo Alto Networks Announces Agreement to Acquire CyberArk, the Identity Security Leader、2025年7月30日時点
3 Palo Alto Networks、Palo Alto Networks to Acquire Chronosphere, Next-Gen Observability Leader, for the AI Era、2025年11月19日時点
4 Investing.com、Palo Alto Networks Inc (PANW)、2025年11月20日時点