アイデンティティ管理関連銘柄のOktaは、2025年に市場をアンダーパフォームしている。企業を取り巻く脅威環境が急速に深刻化する中でも、同社株は上昇の勢いを維持できずにいる。しかし、Oktaの2026会計年度第3四半期決算1は非常に堅調な内容となり、ウォール街のアナリストは依然として同銘柄に強気の見方を維持している。以下では、第3四半期決算のハイライトと、同銘柄を担当するアナリストによる最新の目標株価を見ていく。
第3四半期は「ビート・アンド・レイズ」
第3四半期(10月31日締め四半期)において、Oktaの売上高は7億4,200万ドルとなった。この数字は前年同期比12%増となり、コンセンサス予想の7億3,000万ドルを上回った。調整後一株当たり利益は82セントとなり、前年同期の67セントから増加した。アナリスト予想は76セントだった。
今後について、Oktaは当四半期(第4四半期)の売上高を7億4,800万〜7億5,000万ドル、調整後EPSを84〜85セントと見込んでいると発表した。決算発表前の時点で、アナリストは当四半期の売上高を7億3,800万ドル、EPSを84セントと予想していた。第3四半期末時点で、同社のサブスクリプション受注残高(残存履行義務)は43億ドルとなり、前年同期比17%増となった。
注目すべき点として、Oktaは2026会計年度通期のガイダンスを引き上げた。現在の見通しでは、売上高合計は29億600万〜29億800万ドル(前年比11%増)を見込んでいる。従来のガイダンス2は28億7,500万〜28億8,500万ドルだった。通期のnon-GAAP希薄化後一株当たり純利益は現在3.43〜3.44ドルと見込まれており、従来のガイダンスは3.33〜3.38ドルだった。
AIエージェントがもたらす成長機会
第3四半期の決算説明会3において、経営陣はAIエージェントの台頭によって今後生まれ得る大きな事業機会を強調した。Oktaは、AIエージェントの構築・管理を安全に支援するプラットフォーム「Auth0 for AI Agents」を開発しており、これによって総アドレス可能市場(TAM)を大幅に拡大できる可能性があると見ている。
Todd McKinnon最高経営責任者(CEO)によると、同社はここ数カ月、エージェント型セキュリティソリューションに対するインバウンドの関心の急増を経験しているという。すでに、既存顧客100社超がこの技術に関して同社とやり取りを行っている。

Okta株の目標株価予想
Oktaの第3四半期決算発表以降、多くのウォール街の証券会社がこのサイバーセキュリティ銘柄の目標株価をわずかに引き下げた。しかし、多くの場合、アナリストの目標株価は現在の株価を大きく上回っている。現在、Oktaの目標株価平均4は118ドルとなっており、これは現在の株価をおよそ50%上回る水準だ。そのため、同銘柄は注目に値すると言えるだろう。
脚注:
1 Okta News Details、Okta Announces Third Quarter Fiscal Year 2026 Financial Results、2025年12月2日時点
2 Okta News Details、Okta Announces Second Quarter Fiscal Year 2026 Financial Results、2025年8月26日時点
3 Investing.com、Earnings call transcript: Okta's Q3 2026 solid results boost stock by 1.96%、2025年12月3日時点
4 Investing.com、Okta Inc (OKTA)、2025年12月3日時点