ルルレモン(Lululemon)株は2025年に大きく市場をアンダーパフォームしている。年初来では、アスレジャー製品への需要低迷、競争激化、関税問題を背景に、株価は50%近く下落1している。しかし同社は事業の立て直しに強い意欲を示している。その表れとして、12月11日には事業を軌道に戻せる新CEOを探していると発表した。
ルルレモン、新たなリーダーを募集
第3四半期決算発表の直前に出された発表の中で、ルルレモンは現CEOのカルビン・マクドナルド氏が2026年1月末に退任することを明らかにした。マクドナルド氏は2018年の就任以来、同社の大きな成長期を率いてきたが、直近の業績は振るわず、取締役会は「会社の次なる成功の章を導く」ことができるリーダーを現在探している。
現在、取締役会はエグゼクティブサーチ会社と協力し、次期CEOの選定を進めている。選定期間中は、CFOのメーガン・フランク氏とチーフ・コマーシャル・オフィサーのアンドレ・マエストリーニ氏が暫定共同CEOを務め、会長のマルティ・モーフィット氏は権限を拡大したエグゼクティブ・チェアマンの役割を担う。
なお、カルビン・マクドナルド氏のCEO交代は、ルルレモンの創業者であり最大の独立株主でもあるチップ・ウィルソン氏からの変革要求を背景としている点は注目に値する。同氏は最近、取締役会に対して変革を求める圧力を強めており、マクドナルド氏のリーダーシップの下での「誤った意思決定」がブランド価値を損ない、株主価値を破壊してきたと非難していた。
リサーチノート2の中で、ジェフリーズのアナリストであるランダル・コニック氏は、今回の動きを前向きな進展だと述べた。コニック氏の見解では、マクドナルド氏の下で同社は方向性を見失い、忠実な顧客を遠ざけ、競合他社に市場での足場を築くことを許してしまったという。

第3四半期決算は予想を上回る
同社の第3四半期決算3については、売上高・利益ともに予想を上回り4、事前予想を上回る結果となった。同四半期の売上高は前年同期比7%増の25億7,000万ドルで、予想の24億8,000万ドルを上回った。EPSは2.59ドルで、前年同期の2.87ドルからは減少したものの、コンセンサス予想の2.25ドルを上回った。

一方でマイナス材料として、ガイダンスは比較的弱含みとなった。2025年第4四半期について、同社は純売上高を前年同期比1〜3%減の35億〜35億9,000万ドルと見込んでおり、EPSは4.66〜4.76ドルのレンジとしている。LSEGによれば、決算発表前のアナリスト予想は5.03ドルだった。
ルルレモン株は依然として割安
新CEOがルルレモンの業績と株価を押し上げられるかどうかは、まだ見通せない。新CEOには、製品面の課題を解決し、Alo Yoga、Fabletics、Athletaといった競合他社から市場シェアを取り戻せるようブランドを再構築することが求められる。
とはいえ、新CEOが業績を改善できれば、株価上昇の余地はある。2025年のEPS予想約13ドルを踏まえると、同社株の現在のPERはわずか16倍と、市場平均を大きく下回る水準にある。
脚注:
1 Google Finance、2025年12月12日時点
2 MorningStar、Lululemon's ousting of CEO draws praise from activist founder, Chip Wilson、2025年12月12日時点
3 Lululemon、lululemon athletica inc. Announces Third Quarter Fiscal 2025 Results; Board of Directors Authorizes $1.0 Billion Increase in Its Stock Repurchase Program、2025年12月11日時点
4 CNBC、Lululemon jumps in premarket after CEO Calvin McDonald announces departure、2025年12月11日時点