2025年11月11日

CoreWeave、OpenAI・Metaとの大型契約が第3四半期決算を押し上げ

リサーチインサイト

2025年、人工知能(AI)関連銘柄への関心が高まる中、CoreWeaveは際立ったパフォーマンスを見せている。理由は明快だ。同社はNvidia製GPUをAI企業向けにレンタルしており、OpenAI、Microsoft、Meta Platformsなどを顧客に抱えている。

今週初め、CoreWeaveは2025年第3四半期の決算1を発表し、現在同社のサービスに対する需要が非常に高いことが明らかになった。以下では、第3四半期決算および決算説明会のハイライトを見ていく。

第3四半期の売上高は前年同期比134%増

CoreWeaveは第3四半期に力強い成長を遂げ、売上高は前年同期比134%増の13億6,000万ドルとなった。これはコンセンサス予想の12億9,000万ドルを上回る結果だった。

調整後EBITDAは前年同期の3億7,900万ドルから8億3,800万ドルへと増加した。一方、純損失は2024年第3四半期の3億6,000万ドルから1億1,000万ドルへと縮小した。

当四半期末時点で、同社の受注残高(レベニュー・バックログ)は550億ドル超に達し、契約済み電力容量は2.9ギガワットに相当する。これは第2四半期末の受注残高(301億ドル)からほぼ倍増した水準だ。

CoreWeave’s revenue grew in Q3

第3四半期のハイライト

決算発表資料の中で、同社は第3四半期にAI研究機関、ハイパースケーラー、企業向けに新たな契約を獲得したと説明した。中でも注目すべきは、次世代ワークロードを支える142億ドル規模の複数年契約をMetaと締結したことで、この契約は大幅に拡大するオプションも含まれている。

もう一つの重要な動きは、ChatGPTを運営するOpenAIとの提携拡大だ。この契約の価値は約65億ドルに上り、これによりOpenAIとの契約総額は最大約224億ドルに達した。

同社はまた、当四半期中に「大手ハイパースケーラー」との関係を拡大し、これで同社との契約は累計6件目になったと述べた。ウォール街のアナリストの間では、このハイパースケーラー顧客はGoogleの親会社であるAlphabetではないかとの見方が出ている。

こうした顧客獲得に加え、同社はGPUインフラの拡大とAIイノベーションの加速に向けて、Nvidiaと63億ドル規模の戦略的協業契約を締結したと発表した。また、NvidiaのGB300 NVL72システムを大規模に導入した最初の企業となり、最先端のAI企業を大規模に支えていると強調した。

2025年通期ガイダンス

ガイダンスについて、CoreWeaveは2025年通期の売上高を50億5,000万ドルから51億5,000万ドルの範囲と見込んでいる。中央値ベースで前年比約165%の増加となるが、このガイダンスはアナリスト予想平均の52億9,000万ドルをやや下回る水準だ。同社は、この予想を下回るガイダンスの要因として、スケジュールが遅延しているサードパーティのデータセンター開発業者を挙げた。ただし、この遅延が受注残高に影響を与えることはないとも付け加えた。

決算説明会でのポイント

決算説明会では、直近の業績についてさらに詳しい説明が行われた。経営陣は、現在同社が需要が利用可能な供給能力を大幅に上回る「供給が極めて逼迫した環境」で事業を展開していると述べた。それでも同社は第3四半期に米国内で8カ所の新たなデータセンターを稼働させることに成功し、欧州でもさらなる拡張が進行中だ。また、事業展開の加速と運用面でのコントロール強化を図るため、自社建設プロジェクトにも着手している。

経営陣はまた、現在エンタープライズ分野において力強い勢いが見られると説明会で述べた。例えば当四半期には、CrowdStrikeがサイバーセキュリティ向けAIエージェントの開発推進のためにCoreWeaveを選定したほか、楽天が同社のプラットフォームを活用して視覚言語モデルの変革を進めた。

さらに経営陣は、CoreWeaveが現在、公共部門にもサービスを提供していると述べた。同社グループは最近、米国政府機関や防衛産業基盤にクラウドサービスを提供する「CoreWeave Federal」を立ち上げており、すでにNASAが同社のサービスを活用している。

CoreWeave’s Earnings Call Insights

アナリストの反応

第3四半期決算の発表後、一部のウォール街の証券会社は、2025年通期ガイダンスが予想を下回ったことを受け、CoreWeaveの目標株価2をやや引き下げた。しかし、こうした動きにもかかわらず、多くの証券会社の目標株価は現在の株価を大きく上回る水準にとどまっている。

Jefferiesの目標株価は155ドル、Evercore ISIの目標株価は160ドルとなっている。これらの目標株価は現在の株価を50%以上上回っており、CoreWeaveは今後数カ月間、注目すべきAI関連銘柄と言えるだろう。

脚注:

1 CoreWeave Reports Strong Third Quarter 2025 Results、2025年11月10日時点
2 Investing.com、CoreWeave Inc (CRWV)、2025年11月11日時点

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