
フィンテック銘柄Block(XYZ)にとって、2025年は順風満帆とは言えない一年となっています。2月には、2024年第4四半期の利益が予想を下回ったことを受けて急落しました。その後、2025年通期の利益予想を引き下げたことを背景に、5月にも再び大きく下落しました。
しかし、最近S&P500種指数に採用されたこの銘柄の見通しは改善しつつあるようです。8月7日の取引終了後に発表されたBlockの第2四半期決算1では、健全な水準の収益性の伸びが示されました。また、主力製品であるCash AppとSquareの好調な業績を背景に、2025年通期のガイダンスも引き上げられました。
堅調な第2四半期決算
第2四半期のBlockの粗利益は25億3,700万ドルで、前年同期比14%増となりました。これはCash Appの前年同期比16%増、Squareの同11%増によって牽引されました。
同期間の調整後営業利益は5億5,000万ドルで、前年同期比22%増となりました。一方、調整後希薄化後一株当たり利益は0.62ドル(予想0.69ドル)で、前年同期の0.47ドルから増加しました。
通期ガイダンスを引き上げ
この業績を受け、同社は2025年通期のガイダンスを引き上げました。通期の粗利益は101億7,000万ドルを見込んでおり(従来ガイダンスの99億6,000万ドルから引き上げ)、前年比14%超の成長に相当します。
通期の調整後営業利益率は20%を見込んでおり、前年比で2ポイントの拡大に相当します。

Cash Appにおけるイノベーション
第2四半期決算を詳しく見ると、Cash Appの業績は特筆に値します。粗利益は15億100万ドルとなり、前年同期の12億9,900万ドルから増加しました。
この成長は、Cash App Borrow、Cash App Card、BNPL(後払い決済)といった革新的な機能によって牽引されました。Cash App Cardでの購入後BNPLを新たに含むBNPLの総取扱高(GMV)は、四半期で91億1,000万ドルに達し、17%増加しました。
株主向けレターの中でBlockは、Cash Appを通じて次世代のための「金融オペレーティングシステム」の構築を目指していると述べています。同社は、大規模なピアツーピア(P2P)ネットワーク、貯蓄・投資・借入に関する幅広いツール群、そしてビットコイン取引機能を提供することで、完全な「マネーハブ」を実現し、若い世代の支持を獲得できると考えています。
同社は、7月にわずか4カ月の開発期間を経てCash Appに「Pools」機能を導入したことにも言及しています。この機能により顧客はグループでの経費を簡単に分担できるようになり、同社は新規顧客の獲得につながると見込んでいます。

XYZの目標株価引き上げ
第2四半期決算発表後、複数の証券会社がXYZ株の目標株価を引き上げている点は注目に値します。主な例は以下の通りです。
JPモルガン:90ドルから100ドルへ
Needham:80ドルから100ドルへ
ジェフリーズ:90ドルから95ドルへ
KBW:80ドルから95ドルへ
Raymond James:79ドルから95ドルへ
TD Cowen:85ドルから95ドルへ
こうした強気なアナリストのセンチメントを踏まえると、Blockは2025年下半期に注目すべき銘柄となる可能性があります。
脚注:
1 Block Q2 2025 Shareholder Letter, 2025年8月7日時点