エヌビディアが脚光を浴びがちだが、人工知能(AI)ブームに不可欠なもう一つの半導体企業がある。それがASMLだ。同社は極端紫外線(EUV)露光装置の設計・製造を専門としており、これはAIアプリケーションに使用される先端半導体の製造に欠かせない高度な装置だ。
最近、ASMLは2025年第4四半期決算1を発表し、AIブームが現在の成長を後押ししていることが示された。ここでは決算のハイライトと、それに対するアナリストの反応を紹介する。
第4四半期は受注が過去最高
2025年第4四半期のASMLの純売上高は97億ユーロとなり、第3四半期の75億ユーロから増加した。同四半期には94台の新規露光装置を販売し、第3四半期の66台から増加した。
注目度の高い指標である純受注額は過去最高の132億ユーロとなった。これはアナリスト予想2の63億ユーロを大幅に上回った。
同四半期の純利益は28億ユーロで、前四半期の21億ユーロから増加した。一方、EPSは7.35ユーロで、第3四半期の5.49ユーロから増加した。

出典:ASML決算報告書、2026年1月28日時点
力強いガイダンス
今後の見通しについて、同社は2026年通期の売上高を340億〜390億ユーロと見込んでおり、2025年の327億ユーロから増加する。決算発表前の平均予想は351億ユーロだった。
同社はここで、顧客企業が最近、AI需要の中期見通しについてより前向きな評価をするようになっていると指摘した。その結果、これらの顧客は生産能力への投資を進めている。

新たな自社株買いプログラムと増配
こうした好調な決算を受け、同社は120億ユーロの自社株買い計画を発表した。これは2028年12月31日までに実行される予定だ。
また、年間配当を普通株式1株当たり7.50ユーロに引き上げた。これは2024年の配当から17%の増配となる。
アナリストはASMLに強気
第4四半期決算後、BofAセキュリティーズ、ウルフ・リサーチ、エバコアISIを含む複数の証券会社が同半導体株に対する「買い」評価を維持した。これらの証券会社の目標株価3は、それぞれ1,454ユーロ、1,400ユーロ、1,300ユーロとなっている。ジェフリーズのアナリストは、同社の現在のバリュエーションは高いとしながらも、業界の好材料が中期的にさらなる上昇余地をもたらす可能性が高いと述べた。こうした強気な見方を踏まえると、ASMLは2026年に注目すべき半導体株の一つとなりそうだ。
脚注:
1 ASML、Press Release Financial Results Q4 FY 2025、2025年1月28日時点
2 Investing.com、ASML stock jumps as Q4 bookings hit record €13.2 bln, doubling analyst forecasts、2025年1月28日時点
3 Investing.com、ASML Holding NV (ASML)、2025年1月28日時点