現在、防衛産業は活況を呈しており、その恩恵を受けている企業の一つがRTX Corpだ。同社は、地上・防空システムの専門企業であるRaytheonと、航空エンジンの大手Pratt & Whitneyの両方を傘下に持つ。
最近、RTXは2025年第4四半期決算1を発表し、売上高・利益ともに予想を上回る好結果となった。ここでは第4四半期決算のハイライトと、それに対するアナリストの反応を紹介する。
第4四半期は堅調な成長
2025年第4四半期のRTXの売上高は242億ドルで、前年同期比12%増となった。この数値はコンセンサス予想の227億ドルを大きく上回った2。
同四半期の調整後EPSは1.55ドルで、予想の1.47ドルを上回った。一方、フリーキャッシュフローは32億ドルで、前年同期の4億9,200万ドルから増加した2。
同社の防衛セグメントであるRaytheonに注目すると、調整後の売上高は前年同期比7%増の77億ドルとなった。この増加は、PatriotやGEM-Tを含む地上・防空システムの数量増加、およびEvolved SeaSparrowミサイルやTomahawkを含む海軍プログラムの数量増加によって牽引された。
Raytheon部門の調整後営業利益は8億8,500万ドルで、前年同期比22%増となった。この増加は、純生産性の改善、数量増加、そして有利なプログラムミックスによってもたらされた。
Raytheon以外では、同社の航空エンジン部門であるPratt & Whitneyの業績が非常に好調だった。調整後売上高は25%増の95億ドルとなり、軍需向け売上高の30%増(F135の生産量増加)によって牽引された。
拡大する受注残高と堅調なガイダンス
第4四半期末時点で、RTXの受注残高は総額2,680億ドルとなり、そのうち防衛関連が1,070億ドルを占めた。前年同期の防衛関連の受注残高はこれより13%少ない930億ドルだった。
ガイダンスについては、RTXは2026年の調整後売上高を920億〜930億ドルと見込んでおり、2025年の886億ドルから増加する。調整後EPSは6.60〜6.80ドルと見込まれ、2025年の6.29ドルから増加する。

目標株価が引き上げ
同社の第4四半期決算発表以降、ウォール街の複数の証券会社がRTX株の目標株価を引き上げている。主な例は以下の通り。
モルガン・スタンレー:215ドル→235ドル
UBS:199ドル→208ドル
RBCキャピタル:220ドル→230ドル
TDカウエン:210ドル→225ドル
これらの目標株価3はいずれも現在の株価を上回っており、アナリストが同株にさらなる上昇余地があるとみていることを示している。
脚注:
1 RTX reports 2025 results and announces 2026 outlook、2026年1月27日時点
2 Investing.com、RTX Corp says it is "well positioned" to meet 2026 targets amid solid demand、2026年1月27日時点
3 Investing.com、Rtx Corp (RTX)、2026年1月28日時点