
人工知能(AI)関連銘柄への強い関心が続く中、CoreWeaveは2025年に際立ったパフォーマンスを見せています。3月の新規株式公開(IPO)以来、株価はおよそ3倍に上昇しました。今週初め、CoreWeaveは2025年第2四半期決算1を発表し、AI革命が加速を続ける中、OpenAI、Microsoft、Googleなどを顧客に持つAI特化型クラウドコンピューティングサービス企業である同社のサービスに対する需要が高まっていることが示されました。以下では、決算内容と決算説明会のハイライトを紹介します。
第2四半期決算はトップラインの力強い成長を示す
CoreWeaveの第2四半期決算は、専門性の高いAIクラウドインフラおよびNvidia製GPUを活用したサービスへの需要を背景に、力強いトップラインの成長を示しました。同四半期の売上高は12億ドルとなり、前年同期比207%増となったほか、アナリスト予想の11億ドル2を上回りました。
収益性については、同社の調整後営業利益は2億ドルとなり、前年同期の8,500万ドルから増加しました。これは、売上高10億ドルと調整後営業利益2億ドルを同時に達成した初の四半期という節目でもありました。
ただし、事業拡大に伴うコストや株式報酬の影響により、収益性に関するいくつかの指標はアナリスト予想を下回りました。同期間の純損失は2億9,100万ドルで、アナリスト予想の2億4,100万ドルを上回る損失となり、希薄化後一株当たり損失は0.60ドルとコンセンサス予想の0.45ドルを上回りました。
四半期末時点で、CoreWeaveの契約済み受注残高は301億ドルに達しました。これは第1四半期から40億ドル増加し、2025年初めの水準の2倍にあたりますが、コンセンサス予想をわずかに下回りました。

通期ガイダンスは予想を上回る
ガイダンスについて、経営陣は2025年通期の売上高を51億5,000万~53億5,000万ドルと見込んでいると発表しました。2024年の19億ドルからの大幅な増加です。この新たなレンジは、5月時点のガイダンス(49億~51億ドル)から引き上げられており、コンセンサス予想の50億5,000万ドルも上回っています。
決算説明会では、Nitin Agrawal最高財務責任者(CFO)が、CoreWeaveは現在、需要が供給を大きく上回る「構造的な供給制約環境」の中で事業を展開していると述べました。その結果、需要に応えるための投資拡大に伴い費用が増加する見込みで、利益率にはマイナスの影響が及ぶとしています。
一方で明るい材料として、Mike Intrator最高経営責任者(CEO)は、AI大手OpenAIとの事業拡大や、ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレーといった大手金融機関との新規契約を挙げました。また、多くの国々と協議を進めていることにも言及し、「ソブリンクラウド」分野での事業展開拡大に自信を示しました。

Core Scientific買収の背景
7月9日に発表された、データセンターインフラ企業Core Scientificの買収提案に関して、経営陣は両社の株主にとって価値創出を加速させると確信していると述べました。同社の見解では、この買収によりCoreWeaveはより迅速かつ効率的に事業を拡大でき、高度なAIクラウドプラットフォームとしての能力を大きく前進させることができるとしています。
具体的には、この買収により、将来のリース負債に伴う100億ドル超のオーバーヘッドを即座に解消できる可能性があります。これにより、新規プロジェクトの受注や顧客需要への対応における同社の柔軟性が高まると見込まれます。
決算後の株価軟調
CoreWeaveの第2四半期決算はサービスへの強い需要を示したものの、決算発表後に株価は20%超下落した点は注目に値します。予想を上回る損失、今後の四半期におけるコスト増加への懸念、支払利息の増加、そしてIPOロックアップ期間満了への懸念が、株価下落の主な要因でした。
この大幅な下落を踏まえると、特にAI関連銘柄の上昇相場が今後も勢いを維持するようであれば、今後数週間から数カ月にわたってこの銘柄は注目に値するかもしれません。2025年の売上高は前年比約170%の増加が見込まれており、CoreWeaveはAI関連銘柄の中で引き続き重要な存在であり続けるとみられます。
脚注:
1 CoreWeave Reports Strong Second Quarter 2025 Results, 2025年8月12日時点
2 CNBC, CoreWeave shares drop even as revenue and guidance top estimates, 2025年8月12日時点